ザプラスコラム

坂本医師が学会発表!エラ再建1年経過の症例

2025.05.21

 小顔ブームの影響で輪郭形成術の需要が高まる一方、術後にエラを過剰に切除され、不自然な輪郭に悩む患者様からのご相談も増えています。当院ではこのようなお悩みに応えるため、2024年に『自分の骨に置換される』3Dバイオプリンティング人工骨(PCL/β-TCP)を日本で初めて導入。導入から1年が経過し、坂本 好昭医師が臨床成果を日本形成外科学会総会・学術集会で発表。本発表を皮切りに、深刻なケースへの救済措置として『エラ再建プロジェクト』を始動しました。

エラ再建1年経過後の症例を学会で発表

 2025年4月16日「第68回 日本形成外科学会総会・学術集会」にて、当院で輪郭形成術および両顎手術を専門に執刀する坂本 好昭医師が『3Dバイオプリンティング人工骨による顔面骨の再建』をテーマに、臨床成果を発表いたしました。発表された症例は、他院で輪郭3点形成の手術を受け、エラの骨を過剰に切除されてしまい、不自然なフェイスラインに悩まれていた患者様の症例です。

 3Dバイオプリンティング人工骨(PCL/β-TCP)やエラ再建の術式に関する詳細な内容は以下のブログ記事でご紹介しています。

術後1年のCT画像では、再建したエラ骨部分において人工骨の形態がしっかりと確認され、術前と比べても元のエラ骨に極めて近い形が再現されていることがわかりました。従来の再建方法のデメリットを払拭するだけでなく、時間の経過とともに体内で自然に吸収され、最終的には自家骨へと置き換わることが「3Dバイオプリンティング人工骨(PCL/β-TCP)」の最大の特徴です。この結果は、再建医療の新たな可能性を示すものであり、学会内でも大きな反響をいただきました。

救済措置!エラ再建プロジェクト始動の背景

 今回の学会発表を通じて、3Dバイオプリンティング人工骨(PCL/β-TCP)によるエラ再建の有効性が確認されましたが、日本国内ではまだこの人工骨による再建症例数は限られており、さらなる臨床データの蓄積が求められています。
 すでに韓国では保険診療にも採用されている安全性の高い素材ですが、2025年5月現在、日本でこの人工骨を取り扱っているのは当院のみとなっています。このような現状の中、当院に「他院でエラを切りすぎてしまった」「元に戻したい」という患者様からのご相談が、多く寄せられるようになりました。

 当院では、このようなお悩みにも医療機関として真摯に向き合うべきだと考え、再建を必要とする患者様への救済措置として『エラ再建プロジェクト』を始動しました。本プロジェクトでは、エラ再建費用に関わる技術手技料を無償で提供するモニター制度を実施しています。

エラ再建プロジェクト!モニター募集要項

今回の募集は、過去に骨切り手術を受けたことにより、エラの形状や輪郭の不自然さに悩まれている方を対象としています。

◾️対象施術:エラ(下顎角)再建
◾️費用(税込)
技術手技料: 1,650,000円 → 0円(※本プロジェクトに限り無償提供)
人工骨(両側):1,650,000円
CT解析・デザイン・設計費用:110,000円
全身麻酔費用:220,000円
※術前シミュレーション模型:必要に応じて作成する場合は、別途220,000円発生
※そのほか検査費用等は別途発生いたします
◾️リスク・副作用
手術部位・周辺の腫れや内出血、血腫、感染による傷口の化膿、知覚麻痺などの神経損傷、瘢痕拘縮などが生じる可能性や、手術後にだるさ、発熱、頭痛、むくみ、痒みを伴う症状が出る場合があります。尚、患者様の要望を最大限に配慮した上で骨切りした場合でも、皮膚や肉付きによって多少の左右差や変化が少ないと感じる可能性もあります。
■モニター条件
・手術後1年〜1年6か月の間、必要に応じて検診・診察・写真撮影・CT撮影にご協力いただける方
・学会発表、当クリニックのSNS・オウンドメディアなどに症例写真を掲載することに同意いただける方
・モニター適用で手術を受ける場合は、事前に一定額のデポジット(保証金)をお預かりいたします。モニター条件をすべて満たした上で、所定の術後経過期間を経た時点で全額を返金いたします。

応募方法

ザ・プラス美容外科代官山院・名古屋院の公式LINEより、「エラ再建モニター希望」とご連絡ください。※モニター適応の可否については、医師による診察および判断に基づき決定いたします。

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