2023年10月19日(木)・20日(金)の2日間にかけて第32回「日本形成外科学会基礎学術集会」が開催されました。本学会にて、ザ・プラス美容外科は韓国企業のM PLUS、BISTOOLと協賛し「ハンズオンセミナー RHINOPLASTY(鼻形成)編」を開催。今回はその様子や先生方の魅力をお伝えします!
ハンズオンセミナー RHINOPLASTY(鼻形成)編とは?
このセミナーには、鼻形成の総症例数3万5000件以上を誇り、アジアで鼻形成術の権威とされるザ・プラス美容外科ソウル院のジョン・ジェヨン先生が講師として登壇しました。ジョン先生が約15年にわたり解剖学研究や臨床から考案した鼻形成術の手技をスライドを使って公開。参加した30名の形成外科医は講義を聴講しながら、リアルに再現された鼻の模型で実際に手術をするというワークショップに取り組みました。
このような体験を伴うハンズオンセミナーの開催は、海外の形成外科学会では一般的ですが、発表や講義が一般的な日本の形成外科学会では初の試みとなりました。
普段は大学病院や美容クリニックで執刀している30名の形成外科医に対して、ザ・プラス美容外科に在籍する池代官先生、井上義一先生、坂本好昭先生、犬飼麻妃先生が指導に努めました。参加した医師たちは日常からなかなか学ことができない専門的な知識を深め、手技を向上する貴重な機会となりました。
ハンズオンセミナーに参加した医師の感想
◆M先生のコメント
普段は大学病院で鼻骨骨折後の変形や修正など保険診療で鼻手術をしています。鼻の模型が非常に素晴らしく、皮膚も軟骨も、軟骨膜も骨も再現されてるモデルだったので、実際の手術に近い練習ができました。ジョン先生の講義を聴きながら、すぐ実践できたので非常に勉強になりました。
◆K先生のコメント
鼻の手術は助手で入ることが多く、執刀することは少ないため貴重な機会だと思い参加しました。模型の鼻も耳もとても精巧に作られていて、本当に鼻の手術をやってるような感じがしました。次に執刀する鼻の手術で少しでも活かしていきたいと思っています。
ハンズオンセミナー開催に至った2つの背景
◆日本の美容外科技術の底上げをするため
二重埋没などのプチ整形の流行やSNSの活性化により、国内での美容整形の需要は益々高まり全国で美容クリニックが急増。その背後では研修医終了後まもない、経験の浅い医師が美容外科医として執刀することも多く、美容医療トラブルは年々増えています。
このような課題を改善するためには、外科医自身が技術を追求することはもちろんですが、技術を「継承する」ということも重要視され、学会でも議論されています。
特に鼻は非常に複雑な構造をしているため、鼻整形の手術は難易度も高く、高度な技術が求められます。そのため鼻形成を専門にするザ・プラス美容外科の医師陣は、美容外科の未来を担う若手の形成外科医の技術力向上を支援をするため、ハンズオンセミナーを開催しました。
◆形成外科医にとって重要な解剖学を学ぶため
ハンズオンセミナーが開催された形成外科学会基礎学術集会でも「Essential Anatomy for Plastic Surgeons(形成外科医にとって必要不可欠な解剖学)」というテーマのもと、様々な発表や議論が執り行われました。主に患者様の顔の手術を取り扱ってる形成外科医としては、安全な手術を行うため、献体を用いて大事な神経や血管など顔の内部の構造を把握できる解剖学は非常に重要です。
しかし、日本で解剖研究ができる機会は多くありません。海外では解剖研究をプログラム化している国もありますが、経済的にも気軽に参加できるものではありません。また、一度の機会で顔の構造や手技を全て学ぶことは非常に難しいです。そこで気軽に機会を得ることができない状況も考慮し、より安全な手術をするためハンズオンセミナーにて模型を使った模擬手術を実施しました。
今後の学会活動について
今後もザ・プラス美容外科では日本の美容外科技術を底上げするため、教育や指導に貢献する活動を予定しています。高まる美容外科の需要の中で、患者様により安全な医療を提供するためには、形成外科医の技術力は必要不可欠です。そのため、ザ・プラス美容外科の医師陣は全員が形成外科専門医を取得しており、かつ解剖研究や学会活動にも勤しみながら、技術面と学術面の双方を向上させています。
さらに、2023年5月には藤田医科大学病院形成外科と技術連携したザ・プラス美容外科名古屋院を開院。大学病院に在籍し解剖の研究を重ねながら、その知識を活かしてより安全な美容手術をしています。ここまで大学病院と美容クリニックがしっかり技術交流をしていることは珍しいとされ、今後も日本の美容外科技術の水準を底上げするための活動に貢献してまいります。