こちらの記事では、顎変形症はあるけれどご本人の要望で歯科矯正をせずに輪郭形成手術のみで顔面非対称を改善できたケースをご紹介しております。
「顎変形症」に関してはこちらの記事で坂本先生が詳しく紹介しております!
カウンセリングにお越しくださる方の中には、顎変形症はあるけど、矯正治療は時間がかかるので望まない方や、顔の非対称が軽度なので両顎の手術をするには抵抗がある方もいらっしゃいます。
以下ではそんなBさんのケースをご紹介いたします。
21歳:Bさんの顔面輪郭のお悩み
・顎の正中線がズレており、顔の非対称が気になる
・側面から見たときに下顎が後退してEラインが整っていない
・歯科矯正せずに治療したい
それではBさんのお悩みに解説を添えながら治療内容をご紹介します!
Q、 側面から見たときに下顎が後退してEラインが整っていないのですが、どういう治療で改善できますか?
A、顎が後退している軽いアデノイド顔貌のケースでした。側面のお悩みを改善するため、顎を5mm前進させ、綺麗なEラインを形成できるよう整えました。
ちなみにアデノイド顔貌とは、なんでしょうか?
アデノイドとは扁桃腺のことですが、アデノイド顔貌とはいわゆる口呼吸による扁桃腺の肥大だけでなく、多くは口呼吸によってあ起こる顔つき全体を指して言います。特徴としては、(A)顎が極端に後退していて、かつ上唇が突出している、もしくは(B)顎 が極端に後退しているが上唇は突出していないなど、顎がないように見えることです。Bさんはケース(B)に近い軽度の下顎後退の状態でした。
Q、どうして顔が非対称に見えてしまうのでしょうか?
A、幼少期の寝癖や、成長する過程での噛み癖なども影響し、下顎の成長に左右差が出てしまっていることも原因に考えられます。Bさんの場合、右の下顎が長く成長したため、左に傾いてしまい、顔の左右非対称を引き起こしたケースです。
Q、軽度の顎変形症でも両顎手術と歯科矯正は必要でしょうか?
A、顎変形症の治療は噛み合わせを改善させることが目標です。そのためには、両顎の手術と歯科矯正が必要になることが多いです。しかし、今回のBさんのように噛み合わせの矯正を希望せず、容姿だけを整えたいと要望がある場合は、顎変形症(両顎手術+矯正)の治療は行わず、患者様への負担も少ない輪郭形成手術のみで対応するケースもあります。
Q、輪郭形成手術でどのように顔面の左右非対称を治療するのですか?
A、エラの筋肉量の左右差が非対称の原因である場合、ボトックス治療のみで左右差が目立たなくなることが多いです。
Bさんの場合は下顎骨の左右差が原因でしたので、下顎の骨切りが必要でした。まず、顎の骨をT字で切り、真ん中を抜きとって顎を細くしつつ(①)、右方移動で軸を改善させました(②)。その後、左右のエラの左右差調整するため、左右の骨の切除量を変えてエラの骨を切り、下顎のズレを最大限に調整しました(③)。
Q、さいごに
A、顔の正中線にズレがあり顎変形症を治療したいという場合は、噛み合わせの手術(両顎)や歯科矯正で治療することが原則です。しかし、患者様が両顎手術や矯正を希望していない場合はBさんのように下顎の位置をずらすことで顔の非対称を目立たなくすることはできます。
輪郭形成手術は小顔を希望される方に施す治療として知られていると思いますが、軽い顔面非対称が合併されてる場合は並行して調整することもできます。
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