2023年5月10日に藤田医科大学病院形成外科の連携施設として名古屋院をオープンされた、井上先生から名古屋院にかける思いをお聞きしました。（前編のインタビューはこちら）

日本一骨切りの症例が多い藤田医科大学形成外科との連携によって、クオリティの高い治療を提供できることを、今から楽しみだとお話いただく姿が印象的でした。

—名古屋院は、どんなクリニックにしていきたいとお考えですか？

ザ・プラスはジョン先生のクリニックですので、鼻が有名なのはもちろんですが、そのクオリティーは絶対的に高くないといけません。それに加えて、藤田医科大学形成外科と連携することのメリットも感じていただきたいですね！

藤田医科大学形成外科の特徴である、顎顔面分野(輪郭手術やルフォーSSROなど）に力を入れていきたいです。

—顎顔面分野が強みの藤田医科大学形成外科との連携は楽しみですね。

そうですね。藤田医科大学の形成外科は、日本一骨切り症例が多い形成外科です。

中部地区には、輪郭手術やルフォーSSROなどの専門美容外科はないので、骨切りのために遠方に行くか韓国に行くかで悩んでいる患者さんたちの受け皿として機能できるクリニックになってもらえればなと思っています。

—井上先生から見た奥本先生は、どのような印象でしょうか？

　奥本先生は、しっかり研鑽している形成外科医であれば、誰もが知っているほどの顔面外科の大家です。以前は、大御所といわれた顔面骨を専門にする先生が数名おられましたが、この分野で現役を続けられている大御所と呼べる先生は、奥本先生が筆頭です。

奥本先生は、どの分野でも高いレベルでこなすスーパーサージャン（名医）だと思います。

日本を見渡しても、1分野だけ優れてる先生はいますが、このように多岐にわたる分野をすべて高いクオリティーで手術できる先生は私の知る限り奥本先生しかいません。

奥本先生は井上先生の形成外科での師匠にあたる方と聞いていますが、どのようなことを教わったのでしょうか？

そうですね。マイクロサージャリー（顕微鏡を使い細い血管や神経を繋げる手法）や顎顔面分野の師匠は奥本先生です。

私は形成外科に入ってからずっと奥本先生に師事していて、鼻も顔面骨も悪性腫瘍後の再建、すべて基本から教えてもらいました。

藤田医科大学形成外科が日本一骨切りの症例が多い形成外科だったこともあり、若い頃から手術に参加することができたのは本当に運が良かったなと思っています。

私が短期間で難しい分野の一つである顔面骨骨切り術をマスターできたのは、藤田医科大学形成外科の環境と、惜しみなく直接指導してくださった奥本先生のおかげです。

—なるほど。それほどの名医である奥本先生の特別外来を受けられるのは、名古屋院の強みになりますね。

奥本先生の特別外来だけでなく、中堅形成外科のスーパードクターで骨のスペシャリストの慶應の坂本先生にも来ていただき、2枚看板で顎顔面手術を行っていくと聞いています。

このお二人が顔面骨の担当をされるなら私の出る幕はなさそうですね（笑）

–では、井上先生が得意な手術・好きな手術はなんですか？

鼻・輪郭・目の手術すべてを行っていますが、好きな手術というとやはり鼻でしょうか。

主観ですが、鼻の手術が一番奥深いと思っております。もちろん、それぞれの手術で難しいところはあるのですが。

いつまでたってもゴールのない鼻の手術は私の性格にあっているのかなと思います。

名古屋院では、顔面骨の手術は奥本先生と坂本先生に任せて、私は好きな手術に注力できるなと考えています。

—先生方の厚い信頼関係をお聞きすることができました。
それぞれの分野のスペシャリストが揃った名古屋院が今から楽しみです。

ありがとうございました。