
輪郭形成は、顔の印象を大きく変えることができる手術です。
理想のフェイスラインに近づく方法として、興味を持つ方も多いと思います。
しかし、いざ「骨を切る手術」と考えると、簡単に決断できない方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると…
輪郭形成は、正確に診断し適切に行えば、必要以上に危険な手術ではありません。
ただし、顔の骨を切除する手術である以上、誰にでも向いているわけではなく、受ける前に知っておくべき注意点や判断基準があります。
このブログでは、輪郭形成・両顎手術を数多く執刀している頭蓋顎顔面外科専門医・美容外科学会専門医の資格をもつ坂本 好昭医師監修のもと、輪郭形成を検討するうえで、どのような点に注意すべきなのかを解説しています。
確認しておくべき輪郭形成のリスクとは

輪郭形成は顔の骨を切除する手術であるため、リスクを伴う可能性はあります。
多くの症状は一時的なものですが、どのようなことが起こりうるのかをしっかり事前に確認し、理解しておくことが重要です。
◾️出血
術後1〜2日間は、血圧が上がった際に傷口から少量の出血がみられることがあります。
頬骨の骨切りを行った場合は、一時的に鼻血が出ることもありますが、数日で落ち着くことがほとんどです。明らかに異常と感じる量の出血がある場合は、早めに医療機関へ連絡してください。
◾️腫れ・内出血
腫れは術後2〜3日目をピークに、時間の経過とともに徐々に軽減していきます。
重力の影響で腫れや内出血が落ちてくるため、目の周囲が腫れたり、一時的に目が開きにくく感じたりすることもあります。軽い散歩やストレッチをすることで 血流の循環を促し、腫れが引くのに効果的です。個人差がありますが、多くは経過とともに落ち着いていきます。
◾️一時的なしびれ・麻痺
骨の周囲を走行する神経の近くで手術を行うため、術後に顔の感覚が鈍くなったり、しびれを感じたりすることがあります。手術中はヘラを用いて神経を避けながら操作を行い、神経を切断することはありません。
ただし、神経は非常にデリケートなため、触れたり圧迫されたりすることで一時的に感覚の低下やしびれが生じ、回復までに3〜6か月程度かかるケースもあります。多くは時間の経過とともに改善しますが、稀に神経を切っていない場合でも、しびれや違和感が残ることがあります。
「顔面神経麻痺」を心配される方もいますが、輪郭形成で主に影響を受けるのは感覚をつかさどる神経です。表情が動かなくなるような典型的な顔面神経麻痺が起こるケースは稀で、多くの場合は一時的な感覚の変化で時間の経過とともに回復します。
◾️口の開きにくさ(開口制限)
術後の腫れや、手術の際に筋肉をはがす影響で、術後は口が開きにくいと感じることがあります。
また、手術部位への負担を避ける目的で、手術内容に応じて一定期間、口を大きく開けないよう注意が必要です。頬骨の手術を受けた方は術後3か月間、顎・エラの手術を受けた方は術後1か月間が目安となります。
◾️術後の皮膚のたるみ
骨の位置が変わることで、術後に一時的に皮膚が余ったように感じたり、フェイスラインの印象が変わったように見えることがあります。多くは、腫れや皮膚・筋肉がなじむ過程で起こるもので、時間の経過とともに落ち着いていきます。
フェイスバンドの着用は、腫れの抑制や皮膚のたるみ予防にかなり重要です。最低でも術後1週間は食事やシャワー時を除いて24時間、その後も1か月程度は在宅時など可能な範囲での着用をおすすめしています。
皮膚の弾力が低下している場合や骨の移動量が大きい場合には、たるみを強く感じることがありますが、状態に応じてハイフ(HIFU)などのたるみ治療を組み合わせることで改善が期待できるケースもあります。
これらのリスクは、「必ず起こるもの」ではありませんが、起こりうるものとして理解した上で判断することも重要です。
また、輪郭形成は、他の手術と比較するとダウンタイムが長い手術であるため、仕事や日常生活への影響も含めて、あらかじめイメージしておくことも大切です。
輪郭形成やめた方がいいと言われる本当の理由

多くは手術自体が危険だからではなく、輪郭形成が向いていないケースがあるためです。ここでは、その背景と、慎重な判断が必要な場合について整理します。
◾️顔のお悩みの原因が骨格ではないケース
顔の大きさや輪郭の悩みは、必ずしも骨格が原因とは限りません。脂肪のつき方や筋肉の張りなどが主な要因となっている場合、骨を切除しても大きな変化を実感しにくいことがあります。
このようなケースでは、輪郭形成そのものが不適切というよりも、原因に合っていない治療を選んでしまっている可能性があり、「思ったほど変わらなかった」と感じやすくなります。その結果、「やめたほうがいい」という評価につながることがあります。
◾️変化量を過度に求めてしまうケース
大幅な変化を期待しすぎると、理想と術後の印象にギャップが生じやすくなります。
顔の骨の周囲には神経や血管が走行しているため、見た目だけを優先して骨を切除することはできません。患者様の安全面や術後の日常生活を考慮すると、骨の切除量には限界があります。
実際に、見た目の変化を優先して骨を切りすぎたことで、術後に違和感が生じ、当院にも修正や再建の相談に来られる方もいらっしゃいます。
後悔を避けるためにも、見た目の変化だけでなく生活への影響、リスクをしっかり医師と確認した上で、現実的なゴールをすり合わせて手術を検討することが重要です。
輪郭形成が向いている人
顔のコンプレックスの原因が、脂肪や筋肉などの軟部組織ではなく骨格にある場合や、歯列矯正だけでは顔の印象の改善が難しい、または十分な変化が得られない場合など、顔の印象を土台から整えたいと考えている方にとって、輪郭形成は価値のある選択肢になります。
当院では、カウンセリングの前に必ずCT撮影を行い、患者さん一人ひとりの骨格の構造を把握したうえで診察を行っています。
患者様のお悩みや理想の変化を伺って、整容のデザインだけで判断するのではなく、骨格の形や厚み、神経や血管の位置まで確認したうえで、「どこまで変えられるのか」「どこから先は安全性や機能に影響が出るのか」を具体的にお伝えしています。
輪郭形成を検討している方へ

坂本医師は、輪郭形成は「適応を慎重に見極めたうえで選択すべき手術」だと考えています。患者様の将来を考えて安全性や機能を最優先に、必要以上の骨切りは行いません。
また、輪郭形成以外の治療で十分な改善が見込める場合には、その選択肢も含めてご提案しています。
輪郭形成を検討しているものの、「自分は本当に向いているのか」「どこまで変化できるのかわからない」と感じ、迷っている段階でご相談いただく方も多くいらっしゃいます。
カウンセリングは
・自分は輪郭形成の対象なのか
・どんなリスクがあるのか
・本当に必要な手術なのか
といった点を整理し、冷静に見極めるための場です。
ザプラス美容外科では、輪郭形成・両顎手術だけでなく、難易度の高い修正手術や再建にも対応している輪郭手術を専門とする医師が執刀にあたっています。
豊富な臨床経験と解剖学的な知見を踏まえ、患者様と納得のいく治療方針を一緒に考えておりますので、不安や迷いがある段階でも、まずはカウンセリングにてお気軽にご相談ください。








